ニュージーランド国会の超党派議員からなる親台湾派議員連盟「All-Party Parliamentary Group on Taiwan」の訪問団一行7人と、チェコ下院のヤン・バルトシェク(Jan Bartošek)副議長が13日、それぞれ台湾を訪問した。ニュージーランドの国会議員一行は18日まで、チェコのヤン・バルトシェク下院副議長は16日まで台湾に滞在する。
ニュージーランドからやってきたのは、ニュージーランド国民党のスチュアート・スミス(Stuart Smith)議員、ニュージーランド労働党のTangi Utikere議員、ニュージーランド・ファースト党司法委員会副委員長のJamie Arbuckle議員、ニュージーランド国民党請願委員会副委員長のグレッグ・フレミング(Greg Fleming)議員、ニュージーランド国民党衛生委員会副委員長のHamish Campbell議員、ACT党のキャメロン・ラクストン(Cameron Luxton)議員、ニュージーランド労働党のヘレン・ホワイト(Helen White)議員の7人。一行は台湾滞在期間中に頼清徳総統を表敬訪問するほか、外交部の林佳龍部長(外相)や立法院の韓国瑜院長(国会議長)がそれぞれ主催する宴会で歓待を受ける。また、関連の省庁を訪問し、台湾とニュージーランドが関心を寄せる議題について意見交換を行うことになっている。
また、この日はチェコ下院のヤン・バルトシェク副議長も台湾を訪問した。バルトシェク副議長は台湾滞在期間中、サイバーセキュリティ分野の国際協力について台湾の政府及び民間企業、団体などと交流を深める。なお、バルトシェク副議長は2016年にも台湾を訪問している。
バルトシェク副議長は安全保障に造詣が深く、チェコのサイバーセキュリティ政策の策定や、海外とのサイバーセキュリティ協力の推進などで豊富な経験を持つ。訪台期間中は外交部の林佳龍部長、国家安全会議の呉釗燮秘書長、数位発展部等の関連省庁を訪問するほか、15~17日に台北市内で開催されるサイバーセキュリティのイベント「CYBERSEC 2025」で基調講演を行ったり、関連のイベントに参加して台湾のサイバーセキュリティ企業の自主開発能力とその成果について理解を深める。
バルトシェク副議長は2013年よりチェコの下院議員を務めており、WHO(世界保健機関)を含む国際組織への台湾の参加を長年支持している。また、チェコを訪れる台湾の重要な訪問団を幾度となく歓待してきた。台湾にとっては「揺るぎない友人」と言える存在であり、外交部は「今回の訪台が台湾とチェコのサイバーセキュリティの強靭化に有益になるだろう」と期待を寄せている。